【室内試験】流体包有物試験

コア、カッティングス、スケール等から地下の温度(流体温度・地層温度)を迅速に評価し、坑井の仕上げ方法や貯留層の管理に役立てることができます。また、温度検層と併用する事で、地下の熱履歴が推定できます。

流体包有物試験
  • 均質化温度測定
    温度範囲:-190~600℃
  • 塩濃度測定
    NaCl相当の塩濃度を算出します。
  • 測定対象鉱物
    石英、硬石膏、方解石、苦灰石、カリ長石、斜長石、燐灰石、ザクロ石、緑レン石、非晶質シリカなど。

流体包有物の様々な形

流体包有物の形態からも多くの情報が得られます。

初生包有物

初生包有物

二次包有物

二次包有物

不規則形

不規則形

負結晶形

負結晶形

流体包有物試験結果を用いた解析例

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流体包有物の均質化温度と地層温度の関係は地域により異なりますが、活発な地熱貯留層では均質化温度の最低値(あるいは最頻値)は地層温度とほぼ一致します。

均質化温度と塩濃度から地熱流体の起源を推定した例です。

(注)流体包有物の試験は微細なサンプルを使用します。サンプルの採取方法によってはデータの精度に影響が出ます。

地質コンサルタント